プロフィール
宮崎の女性向けフリーペーパー「きゅんと」の編集をしております、茸です。取材ウラ話、小話、他愛のない話などを更新していきたいと画策してます。お時間ありましたら、お付き合いくださいませ。

!ATTENTION!
このブログでは、県内に実際にあるお店や施設を実名で記載しています。ブログの影響力は想像がつきません。ですから、批判や悪口は絶対に書かないことをお約束します。もちろん、ウソは書かないので、事実がないのにほめることもありません。
このルールにのっとり、コメント・トラックバックでも批判や中傷をはじめとするネガティブ情報はすべて削除させていただきます。 もちろん、私の紹介したお店や施設が、実際行ってみて全然良くなかったということもあるでしょう。そのときは大変申し訳ありませんでした。そのことは、ぜひお店や施設の人に直接伝えてください。みんなで宮崎をもっと良くしていきましょう!
※詳しくは、ブログにおける名誉毀損罪についてお調べください
みやchan インフォ
みやchan ホームに戻る
みやchan facebookページみやchan twitter

スポンサーリンク


上記の広告は一定期間更新のないブログに表示されます。新しい記事を書く事で広告が消す事ができます。

  

Posted by みやchan運営事務局 at

2008年05月05日

食べること大好きだから

お休みの日は休養と情報収集です。
昨日から休養は結構とっているので元気です。
曇りの日、猫と一緒に布団でゴロゴロするのは最高だなあ。
私の前世は枕じゃないかと思いますね。(付喪神かい)
インドア派というよりは引きこもり。

録りためたビデオを観たり、本を読んだりするのももちろん
忘れてはおりませんよ。
CGアニメーションの変遷を解説したドキュメンタリーは
なかなかおもしろかったです。いやーやっぱりコンピューターは
すごいね!コレのおかげでネットも見れるわけだし、
ブログも書けるわけだし。
人間の脳の中の潜在意識というのは、ほかの人とつながっている
というか世界中でつながっている海のようなものだという説を
怪しい本で読んだことがあるんですけどね。
(そう考えるとテレパシーも納得、というか)
インターネットの世界はまさに人類の集合知だと思うですよ。
まあ私の場合は日本語圏に限られるけどね!
となると、モバイルインターネットがやりたいという私の欲望は
常に大いなる集合知につながりたいという、まあ至極当然な
もので。うん。なのでD4が欲しいと。ま、それはしょうがないよね。

今日読んだ本はコレ。

「日本の「食」は安すぎる」

筆者の山本謙治さんは「やまけん」の愛称で親しまれている
超有名なブロガーで、「やまけんの出張食い倒れ日記」という
ブログを書いてます。本職は農産物物流業者とか農産物コンサル
とか、なんだかそういうのらしいです。
この人の農産物に対する熱い思い、そして何より、真摯な生産者
をきっちり応援していくというスタンスが私はすごく好き。
何を隠そう、WILLCOMのD4のことを知ったのも、このブログから。
この人のことは知っていたけれど、こういう本を出したのは
知らなかったんですよ。でもこないだフーデリーに行ったら
レジのとこに並んでて。あらーやまけんさんだーと。
どうしてこう好きなものというのは集まってくるというか
寄ってくるというか・・・ねえ。
フーデリーの品揃えも私はすごく好きなので、この本をチョイスした
というのにすごい納得ですよ。

小麦粉とか油とかいろんなものが値上がりしてきて、
なんで日本の食が安いんだよって思う人も多いと思うんですけどね
牛丼一杯300円以下とか、マック100円とか、
そういう値段がまっとうだ、安くてラッキーと普通に思っている人は
ちょっと経済観念を身に付けたほうがいいと思います。
大量入荷とか、大手チェーン店だからできるコストダウンとか
そういう企業努力だけでその値段が成立するなんてまさか
本気で思ってないよね。
安いのは、なぜ。
自分の家で牛丼を1杯作ろうと思ったら、いくらかかる?
牛肉はいくら?米はいくら?
そう考えれば、原価がいかに恐ろしいことになっているか。
材料の質を落として、量を減らして、添加物でカサ増しして
弱い立場の生産者から買い叩いて(それは往々にして途上国からの
搾取という形で行われて)。
その結果が、皆が大好きな「価格破壊」。
それは結局、モラルハザード。
食の安全が失われたのは誰のせい。
それは、もう分かっているでしょう。

でももうそれも、通用しなくなりつつある。
食品に対する価値の際限ない低下は、圧倒的な「円」の強さに
裏づけされたものだった。
でも、中国の発展、環境悪化による生産量の低下、バイオ燃料への
切り替えによる穀物不足。
とうとう、買いたくても買えない時代が到来しつつある。
「日本で作れないなら、外国から買えばいいじゃない」なんて
平和ボケした理論が通用する時代が終わりを迎えて
戦時中のような「生産者=持つ者、消費者=持たざるもの」という
立場の逆転が起こる。お金を出しても買えない時代がやってくる。

とはいうものの。
「食」にきっちりお金と時間を掛けることは、
今の現代人に果たして可能なのかな、という疑問がわきます。
私が1人暮らししていたとき、帰りは夜の9時近くで
開いているスーパーは限られていて。
とにかくおなかはふくれなきゃいけない。
なるべく簡単に食べられるもの。
そういう食品を、限られた予算内で買うのはすごく難しかった。
地元産にこだわりたいけど、なるべく添加物が少ない、
加工の少ないものを選びたいけど、
買ってきた食材を料理する時間も、台所スペースもなかった。

食べ物にしっかり向き合うことは、時間と手間が掛かることで
「食べなきゃいけない、でもこれは食べたくない」という
フラストレーションがたまり、蕎麦(乾麺)と生野菜ばかり
食べていた時期もあった。
家庭の中で仕事をする人、ご飯を作る人、と分業していたのは
なるほどそういう理由であったかと
1人暮らしをして妙に納得したものだった。
分業ははやり、効率がいいもん。
それなら1人で暮らすより、大勢と暮らすほうがいい。
いちばん外貨が稼げる働き手、料理が上手で洗濯・掃除も
できる家事専門家、と男女でうまく役割を分担して
いたんだなあとサザエさんを見て思う。
別に男女差別だ!とかそういうんじゃなくて。
ただ、効率の問題として。

日本の食は、安すぎる。
たしかに、そう。
でも、じゃあ今の日本人に、高い食品を受け入れるだけの
キャパシティがあるのか。
実際問題として、毎日の食にどれだけ掛けられるのか。
この格差社会、低所得者もガンガン増えている。
だれしもいずれ、そうなる可能性がある。
安心して、生きられない。
若者の海外旅行離れ、という新聞記事を見ても、
「若者がぜいたく品ばかりにお金を掛けている」なんて
事実は見えてこない。
生きるのに、必死。
・・・・・・。
なんか暗くなった。
まあ、いつの時代でも生きるのは大変、ってことか。
  


Posted by 茸 at 19:03Comments(0)OFFの日レポ