2008年08月31日
とろける
今日もまた、すごい雨ですね。
こういう天気が続くと、神様が日本を洗い流そうと
しているんじゃないかってスピリチュアル的な妄想を
ふくらませてしまう茸です。
雨はきれい。こんな土砂降りは特に。
でも家が流されちゃうのは困るなあ。
これからは家を買うとき、地盤や標高をよく調べる
必要がありますね。だって被害に遭うのはたいてい
過去に同じようなことが起きているところだから。
そんな訳で、今日は目覚めたら昼だった。
普通は9時頃には自然と目が覚めるのでびっくり。
寝過ぎだろ。頭痛い。でもたぶんそれは気圧のせい。
で、昨日会社のSさんからもらったものを食べました!
いつもSさんはおいしいものをくれる。
なにをもらったかというと、コレ。
でっかーい。
川南町にある菓子店「押川春月堂」さんの
『とろける生チーズケーキ』!
もんのすごくウマイということでドキドキです。
中はこんな風になってた。
でかいスプーンが1本入ってる。・・・まさか1人分!?
んなわけないよな。まさかね。
取り分けて食べました。
上は生クリーム。
下がふわっと軽いチーズケーキ。
これは蒸してあるのかな?
もんのすごい軽いです。
口の中でプチプチプチ・・・と気泡が弾けるような。
これは・・・半分くらいは食べれちゃうかもな。
おいしい、うん。なんか、すごいフレッシュ。
食べたことない味だなあ。
方向性としては宮崎駅内にある「てつおじさんの
チーズケーキ」に近いかも。ベイクドチーズではない
という意味で。
いやー。いいものもらってしまった。
川南町は遠いよなあというあなたに朗報。
9/3~8まで、宮崎山形屋5Fでのイベントに出店する
そうですよ。ラッキー。ほかのも食べてみたい。
さて。
今日はお休みなので本を読んでたんですけど。
久々に「これは」という新書を見つけたのでご紹介。
講談社現代新書・かけがえのない人間
著・上田紀行
なんというか・・・タイトルからして私はダサそうな内容だなと
正直なところ思ったのですが、違った。
人間愛精神からの、完全直球な本だった。
欺瞞も、偽善も、スピリチュアルの世界も、全く使わずに
こういう内容が書けるのかと意外だった。
んー。
なんとも書き表しにくいのですが。
完全に私の主観の感想を申し上げます。
私は、「癒し」とかって、どうなんだって思ってました。
先進国全体が総うつ的な、全員にカウンセラーが
必要な時代ってどうなんだ、と。
心の時代といえば聞こえはいいが、容赦ないリストラ、
むちゃくちゃな長時間労働、同じ仕事をしているのに
正規と派遣であまりにも違う待遇、資本をちょちょいと
動かすだけで億単位の金が手に入る人と、
食費を1円減らすことに全精力を掛ける人。
そういう社会に生きて、心が萎えてしまいそうだから
プチぜいたくしましょ、ちょっと癒しましょ、
人は変えられないから自分を変えて乗り越えましょ、
そんな論調が花盛りで。
よく考えたら、自分の考え方を変えたところで
月80時間の残業を乗り越えられるわけはない。
責めるべきは自分の心の弱さか?
なんかそれってヘンじゃない?
そういうモヤモヤした疑問にすぱっと答えを
出してくれた本です。
社会のシステムに、怒るべきなのです。
おまえの代わりなんていくらでもいるんだよ、
そんなことを大声で言える、正当化できる
そんな社会は、やっぱり間違っているんだと
怒らなければいけない。
自己責任、成果主義、結果が出せないなら
はさみでチョキンと切られてしまうような。
それでも「きっと実力がない私が悪いんだ」なんて
そう思わなければいけないなんて。
そんな社会の、どこが成熟した社会なのか。
つらそうにしている人に手をさしのべる
ゆとりもない、そんな社会の、どこが豊かなのか。
ダライ・ラマの話も出てきました。
ショックを受けたのは彼の一言。
「人間と社会は、愛と思いやりが支えている。
そして、愛と思いやりがあればこそ
私たちは社会的な不正に怒りを持つのです」
ということは。
この社会に怒りを感じない(というか、どうしようも
ないと思っている)なら、愛と思いやりが欠落して
いるということですよね。
宗教者だから、「争いはいけません、怒りを持っては
いけません」っていうのかと思ってました。
「怒らない」ことは愛がないこと。
・・・そうですね。どうでもいいから腹も立たない。
でも、人に対して怒ってもダメなんだそうです。
この戦争は誰のせいだ、ブッシュが悪い悪い。
そうじゃない。
憎むべきは、社会のシステム。
そんな現象が起こってしまうシステムに対して
怒らなければいけない。
ブッシュが戦争をしたのはなぜか?
後ろに控える武器製造メーカ-?
軍関係の支援者?
金融?
ビンラディンが消えてもテロが消えないように、
テロが起こるシステムを、憎むべきなのだと。
システムを憎むのは難しい。
だって、人を憎む方が解決が簡単だから。
その人を消してしまえばすむんだから。
でも、システムを憎むと、そのシステムを変えな
ければいけない。どうやって変える?どんな風に?
犯人が一人の人間ならいいのに。
みんなで長年掛けて、知恵を絞って、時には自分の
利害も計算に入れながら、たくさんの時間と人が
作ってきたこの社会システムを変えるなんて。
きっと、一気に変えるのは無理。
でも、変えなければいけないと誰かが思えば、
ちょっとずつだけど変わる。
最後まで読むと、「かけがえのない人間」という
言葉に込められた作者の強い思いが分かる。
すべてはこの一言に集約されるということが。
平易な文章で読みやすいけれど、すごく深いことを
語りかける本です。
別におもしろい本じゃないけれど、心が動いたので
書き留めておきます。
こういう天気が続くと、神様が日本を洗い流そうと
しているんじゃないかってスピリチュアル的な妄想を
ふくらませてしまう茸です。
雨はきれい。こんな土砂降りは特に。
でも家が流されちゃうのは困るなあ。
これからは家を買うとき、地盤や標高をよく調べる
必要がありますね。だって被害に遭うのはたいてい
過去に同じようなことが起きているところだから。
そんな訳で、今日は目覚めたら昼だった。
普通は9時頃には自然と目が覚めるのでびっくり。
寝過ぎだろ。頭痛い。でもたぶんそれは気圧のせい。
で、昨日会社のSさんからもらったものを食べました!
いつもSさんはおいしいものをくれる。
なにをもらったかというと、コレ。
でっかーい。
川南町にある菓子店「押川春月堂」さんの
『とろける生チーズケーキ』!
もんのすごくウマイということでドキドキです。
中はこんな風になってた。
でかいスプーンが1本入ってる。・・・まさか1人分!?
んなわけないよな。まさかね。
取り分けて食べました。
上は生クリーム。
下がふわっと軽いチーズケーキ。
これは蒸してあるのかな?
もんのすごい軽いです。
口の中でプチプチプチ・・・と気泡が弾けるような。
これは・・・半分くらいは食べれちゃうかもな。
おいしい、うん。なんか、すごいフレッシュ。
食べたことない味だなあ。
方向性としては宮崎駅内にある「てつおじさんの
チーズケーキ」に近いかも。ベイクドチーズではない
という意味で。
いやー。いいものもらってしまった。
川南町は遠いよなあというあなたに朗報。
9/3~8まで、宮崎山形屋5Fでのイベントに出店する
そうですよ。ラッキー。ほかのも食べてみたい。
さて。
今日はお休みなので本を読んでたんですけど。
久々に「これは」という新書を見つけたのでご紹介。
講談社現代新書・かけがえのない人間
著・上田紀行
なんというか・・・タイトルからして私はダサそうな内容だなと
正直なところ思ったのですが、違った。
人間愛精神からの、完全直球な本だった。
欺瞞も、偽善も、スピリチュアルの世界も、全く使わずに
こういう内容が書けるのかと意外だった。
んー。
なんとも書き表しにくいのですが。
完全に私の主観の感想を申し上げます。
私は、「癒し」とかって、どうなんだって思ってました。
先進国全体が総うつ的な、全員にカウンセラーが
必要な時代ってどうなんだ、と。
心の時代といえば聞こえはいいが、容赦ないリストラ、
むちゃくちゃな長時間労働、同じ仕事をしているのに
正規と派遣であまりにも違う待遇、資本をちょちょいと
動かすだけで億単位の金が手に入る人と、
食費を1円減らすことに全精力を掛ける人。
そういう社会に生きて、心が萎えてしまいそうだから
プチぜいたくしましょ、ちょっと癒しましょ、
人は変えられないから自分を変えて乗り越えましょ、
そんな論調が花盛りで。
よく考えたら、自分の考え方を変えたところで
月80時間の残業を乗り越えられるわけはない。
責めるべきは自分の心の弱さか?
なんかそれってヘンじゃない?
そういうモヤモヤした疑問にすぱっと答えを
出してくれた本です。
社会のシステムに、怒るべきなのです。
おまえの代わりなんていくらでもいるんだよ、
そんなことを大声で言える、正当化できる
そんな社会は、やっぱり間違っているんだと
怒らなければいけない。
自己責任、成果主義、結果が出せないなら
はさみでチョキンと切られてしまうような。
それでも「きっと実力がない私が悪いんだ」なんて
そう思わなければいけないなんて。
そんな社会の、どこが成熟した社会なのか。
つらそうにしている人に手をさしのべる
ゆとりもない、そんな社会の、どこが豊かなのか。
ダライ・ラマの話も出てきました。
ショックを受けたのは彼の一言。
「人間と社会は、愛と思いやりが支えている。
そして、愛と思いやりがあればこそ
私たちは社会的な不正に怒りを持つのです」
ということは。
この社会に怒りを感じない(というか、どうしようも
ないと思っている)なら、愛と思いやりが欠落して
いるということですよね。
宗教者だから、「争いはいけません、怒りを持っては
いけません」っていうのかと思ってました。
「怒らない」ことは愛がないこと。
・・・そうですね。どうでもいいから腹も立たない。
でも、人に対して怒ってもダメなんだそうです。
この戦争は誰のせいだ、ブッシュが悪い悪い。
そうじゃない。
憎むべきは、社会のシステム。
そんな現象が起こってしまうシステムに対して
怒らなければいけない。
ブッシュが戦争をしたのはなぜか?
後ろに控える武器製造メーカ-?
軍関係の支援者?
金融?
ビンラディンが消えてもテロが消えないように、
テロが起こるシステムを、憎むべきなのだと。
システムを憎むのは難しい。
だって、人を憎む方が解決が簡単だから。
その人を消してしまえばすむんだから。
でも、システムを憎むと、そのシステムを変えな
ければいけない。どうやって変える?どんな風に?
犯人が一人の人間ならいいのに。
みんなで長年掛けて、知恵を絞って、時には自分の
利害も計算に入れながら、たくさんの時間と人が
作ってきたこの社会システムを変えるなんて。
きっと、一気に変えるのは無理。
でも、変えなければいけないと誰かが思えば、
ちょっとずつだけど変わる。
最後まで読むと、「かけがえのない人間」という
言葉に込められた作者の強い思いが分かる。
すべてはこの一言に集約されるということが。
平易な文章で読みやすいけれど、すごく深いことを
語りかける本です。
別におもしろい本じゃないけれど、心が動いたので
書き留めておきます。
Posted by 茸 at 18:04│Comments(2)
│ウマウマ話
この記事へのトラックバック
かけがえのない人間 (講談社現代新書 1936) 著者:上田 紀行 「人を愛せよ
かけがえのない人間 【蔵前トラックⅡ】at 2008年09月17日 21:31
この記事へのコメント
今の世の中 癒されたいと思っている方が多いですね。
あるスピ系の本に「一番の癒しは 他の人に癒しをして 上げる事・・・」とありました。
ブッシュにしても お金・権力が欲しい欲しい!と・・・・ 受身ですよね
お互い、少しでも世の中に、優しい思いを、与えられたら いいな・・・と
あるスピ系の本に「一番の癒しは 他の人に癒しをして 上げる事・・・」とありました。
ブッシュにしても お金・権力が欲しい欲しい!と・・・・ 受身ですよね
お互い、少しでも世の中に、優しい思いを、与えられたら いいな・・・と
Posted by サリー at 2008年09月02日 15:30
サリーさん>
愛されたいと思っている人が多過ぎて、
今の世界は「愛情供給不足」だそうです。
世知辛い世の中だけど、愛情まで節約したら
ダメですよね。
人をそんなに愛せるものかな?とも思うけど。
一人の人を深く愛するのは私にはちょっと
難しいから、とりあえず博愛精神で。
愛されたいと思っている人が多過ぎて、
今の世界は「愛情供給不足」だそうです。
世知辛い世の中だけど、愛情まで節約したら
ダメですよね。
人をそんなに愛せるものかな?とも思うけど。
一人の人を深く愛するのは私にはちょっと
難しいから、とりあえず博愛精神で。
Posted by 茸 at 2008年09月02日 19:13