2009年05月08日
心の小びと
いや〜本ってほんとうにいいもんですよね。
最近読んだ本で面白かったのがこれ。
脳はなぜ「心」を作ったのか
―「私」の謎を解く受動意識仮説
とんでもないタイトルなんですけどね、意外と中身は
読みやすい本なんですよ。文字のフォントも、字間も
なかなかいい感じです。とっつきやすくて。
簡単に言うと、「心は科学じゃ解明できないって言われてた
けど、実はそうでもない」っていうことが書いてあった。
心のシステムが解明されれば、心を作ることができる
可能性が出てくるわけで。なんとSFに出てくるような
心を持ったロボットが誕生するかもしれない、と。
筆者は心を持つロボットは作れる、と言ってましたが。
なんていうかねー。
ところどころ難しくてよく分かんなかったところも
あるんですけど、まあそれは枝葉末節だから飛ばして。
まあ文章で読んだだけで分かるようなものは世の中そうそう
多くないですからね。
脳の働きは「知(情報処理)」「情(感情)」「意(意志)」
「記憶と学習」の4つに大きく分けることができる。
で、その脳を統括している大ボスが「私」であり、「心」や
「意識」だと普通は思っていると思います。
で、も。
「私」はそういうのじゃない、と。
脳にはひとつひとつがそれぞれの働きをする単位(細胞のような、
ニューロンのような)があって、それらが勝手にわいやわいやと
働いていて、それをまとめた結果が「意識」であり「感情」で
あると。
うん。分かりにくい!
えっと、つまりですね、
まあ例えば、
「1+2=?」
と書いてある紙があったとしますよね。
それを見て、どうするか。
脳は「1だ」「多分足すんだ」「小学校で習った」
「?はクエスチョンマークだ」「白い紙だ」などと、
それぞれの単位が適当なことを考えるわけです。
そしてそれらの単位(著者は小びと、と例えていた)は、
それぞれ勝手に連想ゲームを続けて、好き勝手な事を
わいわい言うわけです。「白い紙だよ!」「答えは3だよ!」
「2はアヒルに似てるよ!」「小学校では算数が嫌いだったよ!」
などなど。
そして、それらの声がまとめられて、「意識」となる、と。
小びとたちは、自分に関係ないことだと黙ってる。
例えば赤い色を認識する小びとは、今回は沈黙。
「答えは3だよ!」の小びとの声が一番大きければ、それが
真っ先に「意識」の上にのぼるわけです。
人間は自分で考えて、ひらめいたような気分になってるけど
それは錯覚で、本当は小びとたちが考えていて、そっから
上がってきた答えを拾い上げているだけなのだと。
筆者曰く、「心は受動的である」。
でもこの「小びとシステム」を考えると、無意識というのが
どういうことかっていうのが分かりますよね。
つまりこの「小びと」を人為的に作ることができれば…
心は作れる、と。
いやーとうとう「心」にも科学のメスが入ってしまった
感じがしますね!
「心」って深淵で、髪の領域というか、知ることができない
ミステリアスなエリアだったじゃないですかね。
ひゃー。すごいね。
すべてが心の小びとの働きだとすると…。
私の心の小びとはちょっと働く方向が偏ってる気がするな。
「ときめき」を察知する小びとは熟睡してるんじゃないか。
でも、だとすると気になってくるのは「魂」ってやつですよね。
スピリチュアルな考え方ですけれども。輪廻転生とかさ。
あれはどうなってるんでしょうか。前世の記憶とか。
これも小びとの錯覚だとすると、どういう…??
こうなると「記憶」とはなにか、どうやって記憶を脳に
しまっているのかが気になります。
小びとのバグ?
なんだか久々にワクワクする内容でした。
最近読んだ本で面白かったのがこれ。
脳はなぜ「心」を作ったのか
―「私」の謎を解く受動意識仮説
とんでもないタイトルなんですけどね、意外と中身は
読みやすい本なんですよ。文字のフォントも、字間も
なかなかいい感じです。とっつきやすくて。
簡単に言うと、「心は科学じゃ解明できないって言われてた
けど、実はそうでもない」っていうことが書いてあった。
心のシステムが解明されれば、心を作ることができる
可能性が出てくるわけで。なんとSFに出てくるような
心を持ったロボットが誕生するかもしれない、と。
筆者は心を持つロボットは作れる、と言ってましたが。
なんていうかねー。
ところどころ難しくてよく分かんなかったところも
あるんですけど、まあそれは枝葉末節だから飛ばして。
まあ文章で読んだだけで分かるようなものは世の中そうそう
多くないですからね。
脳の働きは「知(情報処理)」「情(感情)」「意(意志)」
「記憶と学習」の4つに大きく分けることができる。
で、その脳を統括している大ボスが「私」であり、「心」や
「意識」だと普通は思っていると思います。
で、も。
「私」はそういうのじゃない、と。
脳にはひとつひとつがそれぞれの働きをする単位(細胞のような、
ニューロンのような)があって、それらが勝手にわいやわいやと
働いていて、それをまとめた結果が「意識」であり「感情」で
あると。
うん。分かりにくい!
えっと、つまりですね、
まあ例えば、
「1+2=?」
と書いてある紙があったとしますよね。
それを見て、どうするか。
脳は「1だ」「多分足すんだ」「小学校で習った」
「?はクエスチョンマークだ」「白い紙だ」などと、
それぞれの単位が適当なことを考えるわけです。
そしてそれらの単位(著者は小びと、と例えていた)は、
それぞれ勝手に連想ゲームを続けて、好き勝手な事を
わいわい言うわけです。「白い紙だよ!」「答えは3だよ!」
「2はアヒルに似てるよ!」「小学校では算数が嫌いだったよ!」
などなど。
そして、それらの声がまとめられて、「意識」となる、と。
小びとたちは、自分に関係ないことだと黙ってる。
例えば赤い色を認識する小びとは、今回は沈黙。
「答えは3だよ!」の小びとの声が一番大きければ、それが
真っ先に「意識」の上にのぼるわけです。
人間は自分で考えて、ひらめいたような気分になってるけど
それは錯覚で、本当は小びとたちが考えていて、そっから
上がってきた答えを拾い上げているだけなのだと。
筆者曰く、「心は受動的である」。
でもこの「小びとシステム」を考えると、無意識というのが
どういうことかっていうのが分かりますよね。
つまりこの「小びと」を人為的に作ることができれば…
心は作れる、と。
いやーとうとう「心」にも科学のメスが入ってしまった
感じがしますね!
「心」って深淵で、髪の領域というか、知ることができない
ミステリアスなエリアだったじゃないですかね。
ひゃー。すごいね。
すべてが心の小びとの働きだとすると…。
私の心の小びとはちょっと働く方向が偏ってる気がするな。
「ときめき」を察知する小びとは熟睡してるんじゃないか。
でも、だとすると気になってくるのは「魂」ってやつですよね。
スピリチュアルな考え方ですけれども。輪廻転生とかさ。
あれはどうなってるんでしょうか。前世の記憶とか。
これも小びとの錯覚だとすると、どういう…??
こうなると「記憶」とはなにか、どうやって記憶を脳に
しまっているのかが気になります。
小びとのバグ?
なんだか久々にワクワクする内容でした。